自分の歯が何本あるかご存知ですか?
正解は28本です。(親知らずがすべてある方は32本です)
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- 1歯は一本失うだけでも
お口のバランスが崩れていきます。 - この図は、日本人の各年代ごとに残っている歯の本数を表すデータです。
40代中盤以降、徐々に歯の本数が減っています。歯は1本失うだけでも生活に大きな影響があり、他の歯の負担も増してさらに歯を失うことになりかねません。
むし歯や歯周病になってから治療しても歯にダメージは残り、将来歯を失う可能性も高くなります。
お1人あたりの平均現在歯数
平成28年 歯科疾患実態調査 - 1歯は一本失うだけでも
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- 2失った歯は元に戻すことができません。
- 2018年の「メインテナンスしておくべきだった体の部位」というシニア層へのアンケートのトップは「お口のメインテナンスをしておくべきだった」という回答でした。
失って初めて歯の大切さを感じる方は珍しくありません。
大切な歯を守るためには、むし歯や歯周病になってから「治療」するのではなく、「予防」することが大切です。
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- 3歯を守るには定期的なメインテナンスが何より重要です。
- このグラフは、歯科医院で定期的なメインテナンスを受けることで、お口が健康な状態をキープできることを示しています。
検診やクリーニングを定期的に受けていれば、むし歯や歯周病の症状が見つかっても初期治療で済みますが、痛みが強くなってからの受診では、進行しているぶん大掛かりな治療になってしまい、歯の寿命も短くなってしまう可能性があります。歯を守るためにも、定期的なメインテナンスは必ず受けるようにしましょう。歯科医院の「プロケア」へ
定期検診・メインテナンスの効果のグラフ
予防が大切な 3 つの理由
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- 1 歯や歯ぐきは再生しない
- むし歯や歯周病にかかってから治療をしても、失ってしまった歯や歯ぐきは、髪や肌など他の体の組織と違って、2度と元に戻すことはできません。
治療しなければいけない状態まで放置せず、病気自体をあらかじめ防ぐことが大切です。
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お口の健康は
全身につながっている - 歯周病やむし歯は全身の健康に影響を及ぼすことがわかっています。
特に歯周病は、炎症を引き起こした細菌が血液に乗って全身を巡ることで、糖尿病や脳梗塞、心筋梗塞などを引き起こすことがあり、注意が必要です。
健康のためにはしっかりと歯を守り、正しいかみ合わせで左右バランスよく噛んで食べると、中枢神経が刺激され、将来的には認知症の予防にもつながると言われています。
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お口の健康は
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- 3 歯は生活に欠かせない
- 歯を失ったら入れ歯にすればいいと思っていませんか?
じつは入れ歯はご自身の歯の半分以下の力でしか噛めず、慣れるまでにも苦労します。美味しく食べること、笑うことなど、普段は当たり前すぎて気が付かないのですが、歯は私たちの生活に欠かせないものなのです。
予防歯科!
自宅での「毎日ケア」と歯科医院での「プロケア」
ご家庭でできる予防「毎日ケア」
家族で行う大切さ
お子さまのお口の中の環境は、ご家族の食生活や日常のケアの影響を大きく受けてしまうので、より注意が必要です。
成人の約80%が歯周病といわれる今、ご家族が一緒に定期検診に行き、クリーニングをはじめとする予防歯科に取り組むことが、ご家族全員のむし歯や歯周病リスクを下げる1番の近道です。
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- 食後に歯みがきをする
習慣をつけましょう - 食後は、お口の中にいる細菌がみがき残しに含まれる糖をエサにして繁殖するため、むし歯にかかりやすくなります。まずは食後の歯みがきをしっかり習慣づけることが大切です。
次のステップとして、歯科医院でブラッシングの指導を受け、より効果の高い歯みがきをしましょう。
- 食後に歯みがきをする
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- よく噛む習慣をつける
- よく噛むことで分泌される唾液は、食後のお口の中を酸性から中性に戻し、歯の再石灰化を促してむし歯を防ぎます。
ひと口30回を目安によく噛むことで、唾液に含まれる消化酵素が効率よく働き、栄養素の吸収に役立ちます。また、噛むことで脳への刺激が増え、脳の活性化にもつながります。
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- 月に1回、
歯ブラシの交換日を決める - 新しい歯ブラシで落とせる歯垢の量を10とすると、毛先の開いた歯ブラシでは、歯垢をたったの6割程度しか落とすことができません。せっかくみがいても歯垢の除去率に大きく差が出てしまうのです。毎日のお口のケアを効率よく行うためにも、1~2か月に1度は歯ブラシを取り替えましょう。
- 月に1回、
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- フッ素を取り入れましょう
- フッ素は、歯の再石灰化を促す成分です。
歯科医院では高濃度のフッ素を使えるため、定期的に塗布することで歯の質が強くなり、むし歯の予防に効果的です。ご家庭でも、フッ素入りの歯みがきペーストや洗口液をご使用いただくことで、むし歯の予防効果をより高めることができます。
規則正しい食生活を
歯ブラシをしっかりしていてもむし歯ができてしまう原因とは?
- 唾液が歯を再石灰化する時間がしっかり確保されています。酸性になっている時間が短いので、歯が溶ける時間も少なく、むし歯になりにくい状態です。
- 唾液が歯を再石灰化する時間が取れないので、むし歯になりやすい状態です。
食べ物や飲み物を口にすると、お口の中はむし歯になりやすい酸性へと傾き、歯からミネラル分が溶け出します。
通常は、唾液がカルシウムやリン酸を取り戻して(再石灰化)、歯を健康な状態に戻します。
間食の回数が増えると再石灰化が十分にできず、むし歯のリスクが高まります。ダラダラ食べを控えて、規則正しい食生活を心がけましょう。
定期的な歯科医院での予防「プロケア」
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- 1.定期検診
- 「毎日歯みがきしているから、歯科医院にわざわざ行かなくても大丈夫」と思っていませんか?むし歯や歯周病は自覚症状のないまま進行することが多く、症状が出たときにはかなり進行しています。早期に異常を発見できれば、治療期間も少なくて済みますので、忙しい方ほど定期検診を受けて、お口の健康を管理しておきましょう。
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- 2.スケーリング
- 落としきれなかった歯垢が固まった「歯石」は、歯と歯ぐきの間の「歯周ポケット」に入り込みます。ブラッシングでは落とすことができないため、歯科医院で専門器具を使って取り除きましょう。
どんなに歯みがきが上手な人でも、40%のみがき残しがあると言われています。取り除けない歯垢、歯石は歯科医院のクリーニングでしっかり落とすことが大切です。
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- 3.歯みがき指導
- プロのケアはもちろん大切ですが、むし歯や歯周病のリスクを減らすためには、日々のセルフケアの質を上げることも重要です。当院では、予防のプロである歯科衛生士が一人ひとりのお口や状態に合ったブラッシング方法や必要なケア用品をアドバイスさせていただきます。
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- 4.PMTC
- PMTCは歯科医院で専門の器具、薬剤を使用してお口の中を綺麗にするクリーニングです。
むし歯・歯周病の原因となる歯垢、歯石、バイオフィルム(細菌の膜)を取り除くことはもちろん、茶渋やヤニなどの色素沈着も落とすことができます。PMTCを活用して、お口の中も、見た目も綺麗さっぱりお掃除しましょう。
気を付けたいお口の病気
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- 健康なお口を獲得するための大切な時期です!
- この時期は咀嚼や嚥下、発音や呼吸、姿勢や食生活などが、歯並びやむし歯へのなりやすさにも影響する大切な時期です。
正しい知識・習慣を身につけて、健康なお口を育てていく基礎をしっかりとつくっていきましょう。
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- 歯周病は全身の健康に影響します!
- 日本では成人の約8割が歯周病にかかっているといわれています。放置していると歯を支えている骨が溶けて、最終的には歯が抜け落ちてしまいます。
歯の揺れや歯肉が腫れるなどの自覚症状は40代くらいから出始めますが、ブラッシングを怠っていると10代でも出血等の初期症状が現れます。早いうちから正しいブラッシングを身に付け、しっかりと予防していきましょう。
また歯周病は重篤な病気につながる可能性が指摘されており、とくに糖尿病と深い関わりがあります。糖尿病は神経障害をはじめ、脳梗塞や心筋梗塞、関節リウマチなどを引き起こすこともある恐ろしい病気ですが、歯周病の治療を行うことで、糖尿病にかかるリスクを減らせることが報告されています。
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- 根面カリエスで歯を失ってしまうかも!
- シニア世代に多いのが、「根面カリエス」という、歯の根っこの部分にできるむし歯です。
通常、歯の根は歯ぐきに覆われていますが、加齢とともに歯周病などの原因で歯ぐきが下がり、むき出しの状態になります。歯の根は、歯の上部とは違いエナメル質で覆われていないため、歯の核である象牙質を守ってくれるものが何もありません。そのため、それまでむし歯の経験があまりない方でも、歯の土台部分がむし歯菌というシロアリにどんどん食べられてしまい、結果的に歯をボロボロにしてしまうのです。
お口まわりで気になることがありましたら、
何でもお気軽にご相談ください。
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